ことばの発達 運動の発達

「はいはい」は いろいろ

「母子健家手帳」

懐かしい、ひびきです。

 

子どもが生まれてから

一連の予防接種が一段落するまで

通帳や印鑑と一緒に貴重品袋に入れて

大事にしまっていました。

 

今も、どこかにあるはず・・・

あれ?どこだったかな??

 

母子手帳には、「発育曲線」のページがあって

赤ちゃんの身長・体重などが

月齢や年齢に沿って曲線で表されていました。

わが子の数値を当てはめたりして

健診のたびに眺めていました。

 

傾きが急だったり

緩やかだったりの変化はありますが

発育曲線は、ずっと右肩上がりで伸びています。

身体のサイズやボリュームが

大きくなっていく様子がよくわかります。

『成長』ですね。

 

できることが増えていく『発達』の様子も

もし、縦軸を機能面にしてグラフにすると

右肩上がりになると思います。

 

でも、伸びるペースは

いつも一定というわけではありません。

外からは、変化が感じられず

停滞しているように見える時期もあります。

『発達」は、右上がりの直線ではなく

階段のようになっていて、上がっていく時期と

水平状態のように見える時期とが

繰り返されていくような感じかもしれません。

 

ですが、順序は基本的には決まっています。

 

ことばの発達面でいうと

 まずは、喃語(=「ア~」のような意味のない声)

 そして、初語(=初めての意味のある言葉)が出る

 それから、言える単語が増えていく

      「例えば:くっく(くつ)」

 次に、単語を2語つないで話せる

      「例えば:くっく、はく」

 で、単語を3語つないで話す

      「例えば:ミニーちゃんのくっく、はく~」

 

 そうこうするうちに

だんだん長い文章で話せるようになっていく

 ・・・という道筋をたどっていきます。

 

なので

喃語しか出ていない赤ちゃんが、いきなり

「くっく、はくー」なんて言い出すことは

あり得ない。

2語をスキップして

いきなり3語の文をしゃべり始める赤ちゃんが

もしいたら、それはもう

フィクションかファンタジーですね。

(いや、むしろ、ホラーかも)

 

運動面でいうと

首がすわって(だいたい3~4か月)

寝返りして(だいたい5~6か月)

お座りして(だいたい7~8か月)

「はいはい」やつかまり立ちをして(7~10か月)

一人歩きする(1歳~1歳半)

・・・の順序で進んでいきます。

時期は大体の目安です。個人差が大きいので

こだわり過ぎないことが大切。

 

階段の踊り場や水平面に長くいるように思えても

赤ちゃんの中では

次のステップへの準備が着々と進んでいます。

 

でも、個人的には、「はいはい」だけは

他とはちょっと違う気がしています。

赤ちゃんによって

バリエーションがあるからです。

 

おなかを床につけたまま

匍匐前進のように進む「ずりばい」や

ひざを浮かせて両手と足の裏で進む「たかばい」

お座りしたままの姿勢で進む「シャフリング」などは

一般的な「はいはい」とはちょっと違う動き方です。

 

いきなり「はいはい」ができる赤ちゃんもいれば

「ずりばい」や「たかばい」の後に「はいはい」へと

進む赤ちゃんもいます。

 

 

「はいはい」は、赤ちゃんの全身の筋力や

股関節の発達のために重要といわれています。

なので、「はいはい」は赤ちゃんの発達を表す

重要な段階とされているそうです。

 

とはいえ、

どんな「はいはい」も一切やらずに

いきなり「つかまり立ち」をして

「伝い歩き」へと進んでいく赤ちゃんもいます。

その場合、筋力や股関節の発達はどうなるの?

と、心配になるママさんが

もしかしたら、いらっしゃるかもしれません。

 

うちの花子も「はいはい」は完全に

「スキップ」でした。(・・・ん?)

どんな種類の「はいはい」もすべてとばして

いきなり、つかまり立ちしたときのことを

今でも覚えています。

 

その後、1,2歩伝い歩きをしたと思ったら

どすん!としりもち・・・を

繰り返す時期がありました。

しりもちをつく姿がかわいらしくて

見守るこちらはニコニコ。でも、

ちょっと、はらはらもしていました。

最初のころは、あわてて

床の上のものを動かしたりしてたかな。

 

花子本人も、しりもちダメージなどない様子で

ちょっとチャレンジしては気が変わって

その辺に転がってるおもちゃで

遊び始めたりすることもありました。

 

それにしても、どうして花子は

「はいはい」をスキップしたのかな?と考えてみると

リビングに、ちょうど手ごろな高さのチェストが

あったから、なような気がします。

同じ高さのチェストが2個並んでいたので

もしかしたら、伝え歩きにも

便利だったのかもしれません。

 

ちなみに、息子の草介は

「ずりばい」の時期が長かったです。

「はいはい」してた記憶はあんまりないなあ。

 

ただ、草介の「ずりばい」はものすごいスピードでした。

「あーっ、ズボンの膝が破れそう~~」と心配になるほど。

「ずりばい」で用が足りてたので、

「はいはい」の時期はすごく短かったのかもしれません。

 

そして

「はいはいは、スキップ」の花子も

「ずりばい期が、ずるずる」の草介も

その後、全身の筋力にも股関節の力にも何も問題なく

運動が大好きな子ども時代へと突入していきました。

 

「はいはい」といえば、

いろいろなシーンを思い出しますが

当時も今も、「発達段階」としての「はいはい」に

こだわりはありません。

 

 

momon